
- 東アジアオルタナティブ地理学会議(The East Asian
Regional Conferences in Alternative Geography, EARCAG)は、1997年にカナダのバンクーバーで開かれた第1回批判地理学国際集団(International Critical Geography
Group, ICGG)の成功に刺激され、アジア地域においても地理学の批判的アプローチを発展させる必要を感じた日本と韓国の批判地理学者有志が、1998年によびかけたものです。
- このよびかけによって、第1回大会が1999年1月に韓国慶州で開催され、Neil Smithをゲストに招き、史上初めて、東アジアの批判地理学を志す研究者が一堂に会しました。第2回大会は、2001年12月に中国香港で開かれ、100人あまりの参加を得て、アジアにおいて批判地理学にかかわる研究者のコアとなる国際学術交流ネットワークとしての地位を確立しました。
- 「草の根からのオルタナティブなグローバリズム」を統一テーマとする第3回大会は、デフレ経済に象徴されるグローバルな市場主義の停滞、米国の「新安保戦略」に基づくアフガンやイラクへの軍事攻撃、そしてなお強行されるネオリベラリスト政策のもとでますます分極化し貧困が進む各国の経済・社会という、21世紀の新しい世界情況のなか、大阪と東京の2会場に分けて開催されます。グローバリズムの現状を認識しつつ、それに対し、「Think and act globally, and think
and act locally」を唱える立場にたつ新しい草の根からのオルタナティブなグローバリズムへの地理的戦略が発表され、活発な議論が交わされることが期待されます。
- 東アジアの各地をはじめ、中央アジア、中東、そして欧米諸国から参加をすでに表明している多くの批判地理学者が集う、この素晴らしいフォーラムは、人文地理学会が後援しており、人文地理学会員は、特別の参加費でご参加いただけます。人文地理学会会員各位のご参加ないしご発表を、強く歓迎いたします。なお、会議の公用語は、英語です。

- 日時: 2003年8月5日(火)〜9日(土)
- 場所: 8月5日〜8月7日: 東京、国立オリンピック記念青少年センター国際交流館ならびにセンター棟(交通: JR「新宿」駅にて小田急線各停に乗り換え、「参宮橋」駅(=新宿より所要5分、準急・急行電車は停まりません)下車、徒歩6分; または、地下鉄千代田線「代々木公園」駅下車、徒歩10分。)
8月9日: 大阪・神戸・京都: 大阪市立大学「メディクス」(JR天王寺駅下車、すぐそば)はじめ、大阪・神戸の各地で分散開催。
- 人文地理学会会員特別参加費: 全日程で3,000円(大会資料パックを含みますが、パーティならびに懇親会費・その他飲食ならびに東京から大阪への移動費用は含みません。巡検およびワークショップ参加費は別払いとなります。また、人文地理学会員で宿泊される方は、都内のビジネスホテル等を各自で適宜ご予約下さい)

8月5日(火曜日、東京):
朝: レジストレーション(国立オリンピック記念青少年センター会場)
午後3時: 開会式、全体会議「エド・ソジャ、日本人の社会学者と地理学者に会う」ほか
夜: アイスブレーキングパーティ
8月6日 (水曜日、東京):
終日:
ペーパーセション(4つの分科会に分かれる予定です)
8月7日 (木曜日、東京):
朝:
ペーパーセッション(続き)
午後〜夕刻: 巡検: 「東京――世界都市」
夜: 大阪へ移動。
8月8日 (金曜日、大阪/神戸):
終日:
オンサイト・ワークショップ
> 1. 平和への闘争: 東アジアの軍事基地に対抗する大衆運動
> 2. 都市の貧困者・ホームレスと共に闘う、東アジアの経験(大阪市内)
> 3. 中小企業が卓越する工業地域(東大阪ならびに神戸)
(★ 以上のうち1つを選択してご参加いただくこととなります。)
夜: 大会懇親会
8月9日 (土曜日、大阪/京都):
朝: 全体会議と閉会式。
午後: 巡検「京都」
参加を希望される会員は、参加申込書を、大会組織委員会に、電子メイルで至急お送り下さい。
また、懇親会・巡検に参加ご希望の場合、参加申込書にその旨明記下さい。料金は、当日会場で、登録の際に頂戴いたします。
第3回EARCAGのホームページ(英文)へ